2024. 8/21
ニューヨークで出会ったお洒落達人たちの、
紺ブレの着こなし方から学ぶコーデのワザ4選
目次
STYLE 1
STYLE 2
STYLE 3
STYLE 4
ビジネスシーンでは無敵といってもいい紺ブレ。言うまでもなく、紺色のブレザーです。その着こなしがいま、数々のバリエーションを実現できることで、注目されています。着こなし方によっては、オフの日にも大活躍すること間違いなし。タイドアップすればキチンとした装いにもなるし、インナーやボトムスとの組み合わせ方によってはカジュアルでワイルドなコーディネートが可能です。
様々なスタイルを実現できる紺ブレのコーディネートを、ニューヨークで取材しました。アメトラ発祥の地には、紺ブレをとても上手に活用しながら、更なるアメトラの進化を体現しているお洒落の達人が大勢います。ぜひ日々のコーディネートの参考にしてみてください。
時代を、国境を越えて愛される紺ブレは、
誰もが「カッコいい」を実現できる魔法のアイテム
ブレザーとはもともと、イギリス海軍の制服でした。19世紀中ごろ、フリゲート艦「ブレザー号」でダブルブレストの紺色ジャケットを採用したことから、ブレザーと呼ばれるようになりました。風の強い海上でも防寒の機能を得るために、前身頃が重なる仕様になっていました。
一方、シングルのブレザーの起源は、同じく19世紀にケンブリッジ大学のボート部学生が、他チームとの差別化を図るために採用した、チームカラーの濃い紅色のジャケットが起源と言われています。
これら二つのスタイルがその後、多くの人々の間に広まってゆきました。その理由は、軍服やチームウェアとしての機能性を備えていることはもちろんですが、何よりも多くの人々が憧れるほど「サマになっていた」からです。そう、ブレザーは、カッコいいのです。
ブレザーは元々が軍服やチームウェアですから、身長や体形を問わず誰が着ても映えるという、不思議なオーラを持っています。サイズ感さえ合わせれば、似合わない人はいません。また季節を問わず、様々な着こなしができることも魅力のひとつ。寒い季節の重ね着はもちろん、暑い季節であっても、軽やかなコーデを得られます。
ニューヨークで出会った達人たちは、定番のトラッドスタイルから、最先端のカジュアルな着こなしまで、参考になるワザを見せてくれました。定番から少しずつハズしてゆく順に、4つのコーディネートご紹介してまいりましょう。どのスタイルもすべて、「カッコいい」と思えるのは、紺ブレがもともと持っているマジックの成せる業なのです。
アメリカン・トラッドのお手本、ブレザー着こなしの王道です
「これぞアメトラのお手本」というコーデを披露してくれたフォーブスさんは、エール大学の近くにあるJ.PRESSニューヘブン店のスタッフです。ブレザーはもちろんJ.PRESSのもの。ややボクシーなシルエットに、足つきのゴールドボタンは、ネイビーブレザーの定番中の定番。そしてチノパンと合わせるのは、オックス生地でサックスブルーのB.D.シャツ、見事にアメリカンスタイルな右下がりレジメンタルタイ。正に王道。タータンチェックのチノパンのライナーを、ロールアップして見せるのも、達人ならではのお茶目なワザ。季節、場所、シチュエーションを問わないスタイルは、オフィスではもちろん、ウィークエンドのデートでも清潔感のある印象を醸し出せます。
名前:ブライアン フォーブスさん
職業:J.PRESS ニューヘブン店 ショップスタッフ
身長:183cm
ブレザー:J. Press ドースキン
サイズ:42L
アメトラをドレッシーに装う、カラーセンス抜群のコーデ
クラシカルでトラディショナルなスタイルでありながら、全体のカラーコーディネートの妙技でドレッシーなコーデを披露してくれたのはカーソンさん。紺ブレに合わせるカーディガンとネクタイを同色でまとめ、安定感のあるスタイルを築きました。ボトムスはシックな色合いのグレーで控えめにアピールし、ストライプのシャツで清潔感を演出。上級ワザは、このスカーフ使い。ネクタイやカーディガンの色を拾いながら、ほどよく差し色が配されたことで、全身の洒脱な感じを演出しているのは流石です。ぜひ真似させていただきたい。ポケットチーフの色をパンツと合わせているのも、脱帽です。
名前:ステファン カーソンさん
職業:The Armory ストアマネジャー
身長:183cm
ブレザー:リングジャケット
サイズ:44R
ハズシの遊び心でファッションの新時代を築く、それがアメトラ
日本でも定番となっている“ミリトラ”とも言えるスタイルで登場してくれたのはデービスさん。紺ブレは、こちらも定番のド真ん中に位置する、J.PRESSのネイビードースキン。着心地の良いシルエットに、足つきのゴールドボタンです。これに合わせるのは、ボルドーのネクタイとホワイトのB.D.シャツ。髪型も典型的なアイビーカットで、いかにもアメリカンなスタイルに。口元にたたえたヒゲも、ジェントルマンの証です。唯一ハズシているのは、ボトムのミリタリーパンツだけ。ジェントルマンの装いに、ハードな印象のボトムスを合わせたことで、存在感のあるコーデが実現しました。素足にローファーというヌケ感も、オシャレ上級者の証。アメトラの長い歴史の中で、ハズシのワザは常に時代の流れを開拓してきました。トラディショナルに軸足を置きながら、遊び心で少しのハズシをスパイスとして加えてきたのが、アイビールックや渋カジなのですから。ハズシの遊び心でファッションの新しい時代を築き続けることが、アメトラの真骨頂なのです。
名前:ブライアン デービスさん
職業:Wooden Sleepers オーナー
身長:180 cm
ブレザー:J.Press ネイビードースキンブレザー
サイズ:40R
ロックスターのような装いに、道行く人々が振り返る
「紺ブレもここまで自由に装うことができる!!」 そんなワイルドなコーデを見せてくれたのがボンシーさん。いかにも西部を感じさせるデニムのウエスタンシャツの胸元を大きく開けて、カットオフのジーンズを合わせたことで、エレガントとワイルドがブレンドされた、絶妙に都会的なカクテルコーデに仕上がりました。敬遠されがちなデニム on デニムも、トップスに上品な紺ブレを装うことで、ここまでの上級者のコーデになります。髪型とサングラス、大振りのネックレスとの合わせも絶妙で、まるでロックスターのような佇まい。このコーデなら、休日のデートにも行けるし、ライブやクラブにもマッチします。若年層が取り入れてももちろん似合いますが、ミドルシニアが装えばかなりカッコいいコーデになるお手本といえるでしょう。
名前:アイバン ボンシーさん
職業:J.PRESS ニューヨーク店 ショップスタッフ
身長:175 cm
ご覧いただいたように、紺ブレのコーデは自由自在です。紺ブレを羽織っているということだけで軸が定まるので、それ以外は様々なアイテムを合わせても、ブレることはありません。すでに実際この夏、紺ブレにポロシャツを短パンを合わせている方々も見かけますし、冬になれば様々なアイテムとの重ね着も楽しめます。冒頭でお話ししたように、紺ブレは誰にでも似合いますし、「カッコいい」を実現できます。ぜひ、お気に入りの一着をJ.PRESSの紺ブレの中から選んでください。