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2024. 7/25

いま注目のアメトラって、どんなスタイル?
アメトラを仕上げる定番アイテム5選

目次

アイコニックなブレザー

アメリカンB.Dシャツ

定番のスラックス

レジメンタル ネクタイ

ベースボールキャップ

アメトラとは、皆さんご存知のように、アメリカン・トラディショナルの略です。英国紳士の伝統的なスタイルを基に、19世紀末ごろにアメリカで生まれました。ニューヨークを中心に広がり、新時代のジェントルマンたちの新しい装いに。1902年に創業したJ.PRESSは、その時代からアメトラの先駆者として時代を牽引してきたのです。

基になったブリティッシュ・トラディショナル(ブリトラ)との大きな違いは、ジャケットのシルエット。しっかりした肩パッドと絞られたウエストによる立体的なシルエットのブリトラに対して、ナチュラルなショルダーと箱型のシルエットが特徴のアメトラ。そのシルエットが生まれた理由は、アメリカが築き上げてきた歴史と密接な関係があります。

元来、英国でスーツは、職人の手仕事によって誂えられたテーラーメイド、文字通り一人ひとりの身体に合わせた一点ものでした。そしてテーラーでオーダーできるような、限られたクラスの人々が装うものだったのです。しかし19世紀末から20世紀初頭にかけて、政治と経済の中心がヨーロッパからアメリカに移り始めると、アメリカでは多くのビジネスマンがスーツを着用するようになります。

当時は工業生産が隆盛を極め始めた時代。工業用ミシンによって高い品質で効率よく生産されたレディメイドのスーツが、新時代のビジネスマンのニーズを的確に捉えました。幅広く多くの人々の体形にフィットしつつ、きっちりとしたトラディショナルなスタイルを装うことができるレディメイドのスーツとして、ボクシーなシルエットのジャケットが生まれたのです。

限られた人々だけではなく、誰もが夢を追いビジネスで成功することができる国、アメリカ。自由で豊かな新しい時代を象徴するものが、アメリカン・トラディショナルだったのです。このように歴史的に見て自由の象徴となったアメトラは、ボクシーなシルエットによって着心地においても自由な存在として、多くの人々に受け入れられました。J.PRESSはその時代から、レディメイドの装いやすさと、クラフツマンシップによるクオリティを両立させながら、歴史を紡いでいます。

日本におけるアメトラは、1960年代に、アイヴィールックとして一世を風靡します。アイビーとは、アメリカ東海岸の名門大学グループ「アイヴィーリーグ」から命名されたと言われています。当時の日本は、若者が既成の価値観を打破し新しく自由なカルチャーを築き始めた時代です。「メンズクラブ」や「ポパイ」などのメンズファッション誌が、新しいライフスタイルとファッションを特集し、自由を謳歌するファッションとして大きなムーブメントになりました。

それから約60年。アメトラは、渋カジや裏原ムーブメントなどを経て、日本独自の進化を遂げてきました。日本のアメトラは、今ではオリジナルを凌駕するほど独自の世界観を持ち、世界から注目されるスタイルになっています。そんなアメトラを仕上げるための定番5アイテムを、ここでは改めてご紹介します。

自由を象徴するシルエット。
J.PRESSの伝統とクラフツマンシップを物語るアイコニックなブレザー

冒頭でもご紹介したように、ボクシーなシルエットのジャケットは、自由の国アメリカを象徴するスタイル。アメトラを纏うための必須アイテムです。着る人の魅力を引き立てつつ快適な着心地を実現。J.PRESSの哲学を色濃く反映したオーセンティックなモデルです。ニュージーランドの山岳地帯で飼育されているぺピンメリノから取れる良質な羊毛を使用し、軽すぎず重すぎない絶妙なバランスに仕上がっています。レジメンタルタイを締めた正統派のコーディネートはもちろん、ニットやカットソーを合わせるカジュアルな装いもおすすめです。

ペピンメリノトロピカル 紺ブレザー / 背抜き >>>

ペピンメリノサキソニー 紺ブレザー / 総裏地 >>>

二代目社長アービン・プレスが考案した
ON・OFF問わない最強のアメリカンB.Dシャツ

1950年代、コネチカット州ニューヘブンのイエール大学の敷地内にあるJ.PRESSの一号店で誕生したボタンフラップ付きの胸ポケットがアイコニックなB.Dシャツ。「学生はモノを持ち歩くこがが多いだろう」という心遣いから二代目社長が考案して販売したところ、瞬く間に大人気となりました。J.PRESSのシャツを象徴するデザインは、タイドアップはもちろん、洗いざらしのままTシャツの上に羽織るアクティブなスタイルにもマッチします。

アービング シャツ / ボタンダウン >>>

アービングキャンディストライプ シャツ / ボタンダウン >>>

アメトラに欠かせないのは美しいシルエットのボトムス
スタイルを完結させる定番のスラックス

ブレザーはもちろんボタンダウンシャツやポロシャツなど、トップスを選ばず大活躍するチノパンツは、ニューヨークのウエストポイント陸軍士官学校の支給服を基に仕立てられました。スーピマコットンで高密度に織り上げた独自のツイル生地を使い、伝統のパイプドステムシルエットがアメトラらしいシルエットを実現してくれます。

ニュージーランドの山岳地帯で飼育されているぺピンメリノは、良質な羊毛を産み出します。このJ.PRESSオリジナル素材で仕立てられたのがサキソニーパンツ。J.PRESSを代表するブレザーとのコーディネートは鉄板です。ノータックでほぼテーパードしないストレートシルエット"パイプドシステム"の美しさを活かしつつ、モノの出し入れしやすさを両立させるために創業者のジャコビー・プレスが考案した"バーティカルカーヴィングラウンドポケット"が、伝統的なスタイルを継承しています。

ウエストポイント チノパンツ >>>

ぺピンサキソニースラックス >>>

アメリカン・トラディショナルなスタイルのシンボルは
英国とは異なる右下がりのレジメンタル ネクタイ

ストライプネクタイの起源は19世紀、大学や軍隊の部隊に使われていた紋章や旗の色を、ストライプにしてネクタイで示したことだったと言われています。レジメントとは直訳すると「連隊」。それがアメリカに渡ったのは20世紀初頭。英国皇太子がかつて所属していた連隊の赤と紺のネクタイを着用して訪米したのがきっかけでした。多くのアメリカ人のビジネスマンがこの柄をファッションスタイルとして取り入れ、アメトラのアイコンになるほどの人気を博します。ストライプが英国とは逆の右下がりになった理由には諸説ありますが、元々このストライプが、軍や学校への所属を表すものとして知られていたため、誤解を招かないよう敢えてストライプを逆に降ろしたという説もあります。J.PRESSが展開するのは、20世紀初頭のアメトラを象徴する伝統的な右下がりのレジメンタル ネクタイです。

オーセンティック / レジメンタル ネクタイ >>>

アメトラの着こなしに程よい「こなれ感」をもたらす
ベースボールキャップ

カジュアルな装いにはもちろん、タイドアップしたジャケットコーディネートにもマッチするのが、ベースボールキャップです。昨今では様々なファッションスタイルに、「こなれ感」や「ぬけ感」を演出するアイテムとして取り入れられていますが、それを最初に取り入れたのがアメトラではないでしょうか。トラディショナルなスタイルに軸足を置きながら、遊び心を取り入れてほんの少し着崩す。アイヴィールックやプレッピースタイルは、そんなお洒落心によって時代をリードしてきました。アメリカ人が大好きな国民的スポーツを象徴するベースボールキャップが、アメリカ人の「遊び心」として取り入れられてきたのも頷けます。歴代アメリカ合衆国大統領の多くも、「こなれ感」を演出するアイテムとして、ベースボールキャップを多用しているほどですから。

J.PRESSロゴ刺繍 キャップ >>>

冒頭で、日本のアメトラが世界から注目を集めている、というお話しをしました。アメリカでは、日本独自の発展を遂げたアメトラが、新鮮な目で再発見されるようになるほど。アメリカで生まれたアメトラが、長い年月をかけて日本で洗練され、再びアメリカで注目を集める……。

海外で生まれたものを取り込み、上手にソフィスティケートさせ、クオリティの高いものとして再び世界に発信する……。日本人には、そのような編集力に長けた資質があります。カルチャーでいえばコミックやアニメ、プロダクトでは自動車、料理ならば天ぷらやラーメン、お酒ならばウィスキー……。ファッションでいえば、アメトラはその代表です。

伝統的なものを大切にしながら、常に時代の空気を巧みに取り入れて進化してきたアメトラは、日本人が持つ気質や国民性と、とても相性がいいのではないでしょうか。アメトラはいまも日々、多くの人々のウィットに富んだ遊び心を包み込みながら、進化を続けています。

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